長野県は、知る人ぞ知るぶどうとワインの産地(むしろ有名)。
ぶどうやワインと聞くと、山梨県のイメージの方が強いかもしれませんが、長野県もスゴイんです!
ワインは9~10月にワイン用のブドウの収穫が行われ、工場でワインの仕込みが始まります。
なので、夏から秋のはじめにぶどうの産地に行くと、ぶどうがたわわに実っているのが見られます。これだけでも圧巻!
ただ「ワイナリー」に出かければ、ぶどうの季節でなくとも、新酒の時期でなくとも、1年中おいしいワインを味わうことができますよ。
この記事では、長野県の中でも昔からワインが有名な「塩尻市」にスポットを当てて、子連れでも楽しめるワイナリー巡りについてのご紹介します。
注意ポイント
お酒は20歳になってから!飲酒運転はダメだよ!
言うまでもなく、お酒は未成年は飲んではいけません。ワイナリーに出かけると、ジュースの試飲もあるので、子どもと妊娠中&授乳中のママはそっちを楽しもう。
また、長野県は田舎なので観光に車移動が欠かせません。必ずグループで1人はドライバーになるはずなので、飲酒運転にならないようにしてくださいね!
長野県には4つの「ワインバレー」が存在する
長野県には、全県各地にワイン用のぶどう畑が広がっていて、現在ワインを製造している会社は全部で30社弱もあるそうです。(さすがにわたしもすべてにおじゃましたことはありません。)
長野県のワインバレーは各地域ごとに分類されていて、
- 千曲川ワインバレー
- 日本アルプスワインバレー
- 桔梗ヶ原ワインバレー
- 天竜川ワインバレー
と、4つの大きなワイン地帯があるんです。
4つのワインバレーを全部合わせて「信州ワインバレー」と呼んで、協力し合って長野県のワインを世界に広める取り組みをしています。
長野県塩尻市「桔梗ヶ原」地区のワイナリーめぐりは気軽に楽しみやすい
上に挙げた長野県内の4つのワインバレーの中でも、観光で出かけるのにダントツおすすめなのが、「桔梗ヶ原ワインバレー」です。
なぜならば、塩尻市の比較的狭い範囲に、9つものワイン製造所があるから。
↑最近、ひとつ追加になって10箇所になりました。
とはいえ、すべてのワイナリーが一般公開しているわけではありません。
ちなみにこの「10」という数の中には、塩尻志学館高校の授業で作られるワインも含まれます。
塩尻という地域は、それだけブドウ栽培とワインの製造が盛んなところです。
要チェック 塩尻ワイナリーフェスタなら、一般公開されないワイナリーも見られるかも いつもは見学できないワイナリーも、年に1度5月に行われるワイナリーフェスタなら見学できることがあります。また、生産量が少ないワイナリーの希少なワインを味わえるチャンス。毎年、チケットが売り切れるほどの人気のイベントなので、ワイナリーフェスタを狙って出かけるのもおすすめです。その代わり混むのと、チケット代の分有料になります。
土日祝日でも楽しめる桔梗が原の3つのワイナリーと併設のショップ
ワイナリーも一般企業なので、土日祝日は工場がストップしていることが多いです。
9月下旬から10月は、ブドウの収穫とワインの仕込みの最盛期を迎えるので、忙しく動いてるところもありますよ。
ワイナリー見学では、基本的に工場の中の様子を見るというよりも、敷地内に入って貯蔵施設などを見ることができるというイメージ。
今から紹介するワイナリーは、年末年始を除くいつでも来店OKの直営の売店で、ワインを試飲しながら商品を選べるワイナリーです。
試飲のスタイルはお店によって異なります。
井筒ワイン
国道19号線側から来る場合、「桔梗ヶ原」の信号を、木曽・多治見方面に向かって右に曲がると、ほどなく右側に建つのが、イヅツワインの本社兼工場直営売店です。
赤いレンガ造りの建物で、建物や敷地のまわりにワイン用のぶどうの木があります。
駐車場はたっぷりあって無料です。
中に入ると、正面にはレジが、右側には広大な試飲スペースが広がっています。試飲は完全セルフ方式です。
試飲スペースの周りには、販売しているワインが積まれており、味を確認しながら、商品を選ぶことができます。
井筒ワインへの入場、試飲ともにすべて無料で楽しめます。
子どもや車の運転手さん向けには、ジュースの用意があります。ジュースは、りんごやナイヤガラ、コンコードと種類も豊富で、ついつい全部試したくなってしまいます。
レジ横には、ワインケーキの試食も置いてあったりして、こちらもお酒が飲めない方にもおいしく楽しめます。
前は、レジ後ろ側に、地下への階段があり、地下の樽貯蔵庫を自由に見学できたのですが、9月末に行きましたときは、封鎖されていました。
ホームページを確認したところ、電話、ファックス、メールで要相談となっていました。
もし出かける際は、貯蔵庫の見学については事前に問い合わせたほうが確実です。
イヅツワインの詳細情報
- 住所:〒399-6461 長野県塩尻市宗賀1298-187
- 電話番号:0263-52-0174
- 営業時間:9時〜17時
とくに予約は必要ありません。年末年始の営業時間は直接店舗にお問い合わせを!
五一ワイン
井筒ワインで試飲とおみやげのお買い物が済んだら、今度は、通りを出てすぐ左にあるのが五一ワインです。
こちらも無料の駐車場は8台分ほどのスペースがあります。
井筒ワインから徒歩1分程度なので、車で混み合っていれば、井筒ワインか五一ワインのどちらかに置かせてもらって歩いて移動してもいいでしょう。
五一ワインの売店は、年末年始以外いつでも営業しています。
工場見学はありませんが、農場見学(ぶどう畑)については、売店のスタッフさんに問い合わせれば、案内してくれるかもしれません。(時期による)
子連れなら、農場見学はとてもおすすめです。
売店の裏側に、広大な敷地があって、ワイン用のぶどう園が広がっています。
試飲スペースは、店舗奥のカウンターにあります。スタッフの方が常時立っておられるので、ワインの詳細を説明しながらワインを注いでくれます。
中には、少し高価なワインもあり1杯あたりの試飲が有料のものもあります。他は原則無料で味わえます。
五一ワイン本社売店にしか売っていないワインに出会えるかもしれませんよ。
五一わいんの詳細情報
- 住所:〒399-6461 長野県塩尻市宗賀1298-170
- 電話番号:0263-52-0059
- 営業時間:8時半〜17時
予約は必要ありません。年末年始は直営売店も休業です。
信濃ワイン
さて五一ワインを出て5分ほど車で進むと、次に信濃ワインがあります。
ここも長野県では有名なワイナリーのひとつ。
駐車場は道に面しているので、やや停めづらいですか、前の道路の交通量があまり多くないので大丈夫です。
こちらも無料で試飲と貯蔵庫の見学が楽しめます。樽の貯蔵庫は地下にあり、入ってみると独特のワインの香りがすごいです。
子連れの場合は、暗いのと香りの面からやめておいたほうがいいかもしれません。
子連れでも持てあまさないよう、売店の片隅に絵本などが置いてあるスペースがあります。座るところも十分にあるので安心。
カウンターでは、ワインの試飲ができます。わたしの印象だと、試飲のスタッフの方によって、もらえる量が違うような…?
もちろんここにも、ジュースの試飲があります。が、他のワイナリーに比べると、頼まないといただけないです。
ちなみに信濃ワインでオススメなのは「ブランデー」。18年ものなどの長い年月熟成されたブランデーが置いてあるのが、他のワイナリーにはない特徴です。ワインと違って、基本的に直営売店にしか置いていないので、チェックしてみるといいですよ!ものすごく香り高いブランデーはぜひ試してみてもらいたい一品です。
普通のブランデー1瓶は10,000円と高価ですが、ミニサイズなら1,000円程度のものも販売されています。運がよければ、舐める程度ですが試飲させてもらえるかもしれません。
信濃ワインの詳細情報
- 住所:〒399-6462 長野県塩尻市洗馬783
- 電話番号:0263-52-2581
- 営業時間:8時半〜17時
予約不要で、地下セラーの見学が可能。1月1日〜3日まで休業。
おすすめ3つのワイナリーの位置関係を確認しよう
各ワイナリーの位置関係は、地図で確認してみてください。
五一わいんと井筒ワインは向かいにあるのでわかりやすいです。
信濃ワインだけ少し離れているので、車のナビがあればセットして行くのがおすすめ。
3軒のワイナリーを回る所要時間は、移動時間を合わせて1時間〜1時間半ほどです。
東御市周辺のワイナリーもおすすめ
長野県東信地域(千曲川ワインバレー)付近のワイナリーもおすすめです。
塩尻から出かけるのは少し遠いですが、日を改めてぜひ!