山椒(さんしょう)といえば、うなぎにかけるイメージです。他には、辛い麻婆豆腐に入っていて、舌がピリピリする感じ。
そんな山椒は、山に行くと普通にあります。山椒がどんなものかというと、木の実。
で、山椒には青い実(未熟な緑色の実)と、赤い実(熟した実)の2種類があります。
青い実は主に佃煮など加熱して食べます。
熟して赤い実になると乾燥させて種を取って皮の部分をすりつぶして食べます。こちらが、香辛料として使われるもの。
この記事では、山椒の熟した赤い実についてまとめます。
山椒の木はとてもいい香り!赤い実は乾燥させて香辛料に
山にはいろいろな木がありますが、野生の山椒も多いです。
秋には赤い実がなるので、とても華やかな木ですね。しかも、香りがとってもいい!
うなぎの臭み消しや、中華料理の香辛料として使われるぐらいですから、そりゃあいい香りがするのは当たり前ですが、生の山椒の香りはなんともいい匂いなんです。
で、この山椒の赤い実をいただくには、全然難しいことはありません。乾燥させるだけです。
山椒の赤い実を乾燥させると、種がはじけ出てくる!種と皮を分離させよう
採ってきた山椒の実は、ざるなどに広げて乾燥させます。
1〜2週間ほど干すと、鮮やかな赤い実が、茶褐色に変わります。そうすると中から黒光りした種が出現します。
香辛料として食べる山椒は、皮の部分(赤いところ)のみ。黒いタネは食べません。
なので、乾燥させた山椒の実から、種を取り除く作業が必要です。
これが単純作業ではあるものの、めんどくさい。
夫婦2人でネチネチと種と皮を分けること2時間。
約20グラムの山椒が採取できました。
枝は多少混じってしまっても大丈夫。山椒の実がわりとお高く売られているのは、ほぼ人件費なんじゃないかと思う。
赤い実の山椒の皮は、すりつぶして食べるだけ!冬の料理にぴったり!
山椒の実の手軽な食べ方は、ミルの中に入れてすりつぶすのがおすすめ。
ただし、ミルだと粗い感じに仕上がります。その代わり、薬味として少し使いたいときや、自分だけ味を調整したいときには手軽。
麻婆豆腐などお料理に混ぜ込んで使うなら、すり鉢でするとより細かくなります。
山椒の実をすりつぶして食べてみるとわかりますが、粉山椒として売られているものと全然香りが違います。
すごくフレッシュで、お口から鼻にふわっと山椒のいい香りが抜ける感じ。
湯豆腐や、あっさりした鍋物に足したくなるお味。まだ食べてないけど、うなぎにかけたら、本当に一味変わる。
田舎ならではかもしれませんが、身近に採れる山の幸はとても貴重で、とても魅力的ですよ!